日本でアルバイト、パート、派遣社員、正社員と分かれているように、オーストラリアでも働き方が分かれています。
どの雇用契約で結ぶかにより、働ける時間も決まってくるので収入に大きく関わります。
まずはこの記事を読んでオーストラリアの雇用形態に関して学んでいきましょう!
簡単!3種類の雇用形態
とはいっても、私たちワーホリや留学できている外国人の雇用形態は至って簡単で3種類です。
①カジュアル
特定の期間や時間に縛られず、必要に応じてシフトが組まれる労働形態です。通常、カジュアル労働者は時給で給与を受け取り、有給等はつきません。
そのため、パートタイムやフルタイムが増えた場合や必要ないと感じた時にシフトに入れてもらえなくなります。
保証が全くない代わりに時給は比較的高額設定となります。
私の働いていたバイト先ではカジュアルの場合週20時間以下というルールがありました。
これは雇い主によっても異なってくるので必ず面接時に確認することがおすすめです。
②パートタイム
フルタイムの労働時間よりも少ない時間で働く形態です。通常は週に固定された一定の時間を労働し、フルタイム労働者と同様に有給がつきます。
個人的にはパートタイムが1番損な印象。
私が働いていたところは20時間以上38時間未満というのがパートタイムのルールでした。
時給はカジュアル、フルタイムと比べて最も低くなります。
③フルタイム
週38時間以上必須の労働者を示します。
なので、稼ぐとなったらフルタイムがおすすめです。
フルタイムの場合、雇用主の定める規定にもよりますが、祝日は働かずとも給料が出たり、働いたらダブルペイ(時給2倍)でした。
雇用形態の違いから決まる稼げる額
各雇用形態での稼げる金額目安一例
いくつか仕事をしましたが、私が働いていたジャパレスを一例にご紹介するので是非生活するとしたらということを想像しながら読み進めてください。
カジュアルの場合(基本平日週18時間ほど)
時給26.73ドル×週18時間=481.14ドル
税金と年金でおおよそ20%引かれるとして、
481.14ドル×0.8(20%税金なので残りの80%)=384.8ドル
週384.8ドル!!!!
月でいうと1539.2ドル!!!(15万円ほど)
日本でいうと15万あれば生きていけそうな気もするけど、オーストラリアでは無理です。
パートタイムの場合(基本平日32時間くらい)
時給22ドル×32時間=704ドル
カジュアル同様税金差引き
704ドル×0.8=563.2ドル/週
月で言うと2255ドルくらい(22万円ほど)
フルタイムの場合(平日27時間/土曜9時間/日曜9時間)
平日24ドル×27時間+土曜日30ドル×9時間+日曜日36ドル×9時間=1242ドル/週
月で言うと4968ドルくらいだけど、カジュアルより先には上がらないので残業代を追加するとだいたい5000ドルは超えてきます。
月で言うと5000ドル×0.8=4000ドル(40万くらい)
メディアで言われている給料は大抵このフルタイムあたりの給料ではないかと思います。
月15万円の収入の生活
日本ではなんとかなりそうな金額ではありますが、頑張れば大丈夫とかではなく、無理です。(笑)
理由として下記の通りです。
物価がとにかく高い。
ランチ20ドル以上
シドニーの賃貸は300ドル/週ほど
ツナ缶とかは流石に1ドルで売ってますが、お肉もだいたい安くて5ドル以上。
たまごは1パック5ドル(500円)
野菜は本当に高い。
マックだって朝マックで10ドル(1000円)以上します。
賃貸はシティのオウンルーム(1人部屋)だとだいたい350〜500ドル/週ほどです。
私はシドニーのシティ中心地の6人シェアハウスのオウンルーム(1人部屋)で390ドル/週でした。
家賃ですでにカジュアルの週給を超えています。
ちなみに家賃390ドル/週のお部屋はこちらです。
条件はワールドスクエア正面、タワマン13階、6人シェアルーム(シャワーは4人で使用)、オウンルーム、プール・サウナ・ジム・コンシェルジュ付き物件
手渡しか振込か、入金方法の違い
雇用形態の違いの次は入金方法の違いについてです。
手渡しと振込何が違う?
まず、大前提として手渡しは本来NGです(笑)
ローカルの採用の場合は基本振り込みですが、ジャパレスはところにより手渡しがあります。
手渡しのよさは履歴に残らないのでTAXリターン(確定申告)をする必要がありません。
もらえる予定額からスーパーアニュエーション(年金)もTAXもひかれないので満額もらうことが可能です。
ちなみに、オーストラリアの税金は日本とあまり変わらないですが、月給5000ドル(50万)ほどに対して1000ドル(10万)ほど税金で抜かれてました。
TAXリターンである程度戻ってくることと、スーパーアニュエーション(年金)口座も最終的には一部戻ってくるので、個人的には稼ぐなら、フルタイムの振り込みがおすすめかと思います。
ですが、手渡しがおすすめの場合もあり、学生ビザ等で2週間で48時間まで等の就労制限がある場合、手渡しのバイトをひとつ得ていると収入面で少し心に余裕が持てるかと思います。
手渡しのバイトの探し方
こればかりはインタビュー(面接)の際に確認するしかありません。
また、ローカルが手渡しの場合はほとんどないのでジャパレスを狙うといいかと思います。
例外もあり!ABNで働く業種
TFNとABN
TFN:Tax File Numberの略称です。
これは、オーストラリアの税金や社会保険の手続きで使用される個人識別番号です。日本でいう、マイナンバーにあたるのかな。TFNは、オーストラリア国内で働く個人や税金を支払う個人が取得する必要があります。
ABN:Australian Business Numberの略称です。
これは、オーストラリアでビジネスを行う法人や個人事業主が取得する番号で、税務やビジネス登録の目的で使用されます。ABNを持つことで、ビジネスはGST(消費税)を請求したり、他の企業と取引したりすることができます。
業種で言うと、多くのマッサージ業がこれに当たります。
ABNを取得した場合、TAXリターンの際に必ず自分で申請と納税が必要です。事業者からはスーパーアニュエーション(年金)も引かれず、満額で入金または手渡しでもらえます。
最後に
日本人の敵は日本人
ローカルでの就職の場合はあまり問題ないかと思いますが、特にジャパレスで働く予定の英語があまり話せない方、ご注意ください。
“日本人の敵は日本人”と思う時期があるくらい、現地在住の日本を使う日本人や中国人、韓国人の経営者は足元みてます。
実際私がバイトしてたところでも日本人に『ワーホリは使い捨て』と目の前で言われました。
言葉の通り、新しい人で回し続けたいお店は新しい人が入ってくると長い人はシフトを減らされて干されたので辞めたこともありました。
また、現地在住の日本人コミュニティは想像以上に狭いです。シティの飲食店経営者は殆ど繋がっています。そのため、ひとつのジャパレスでやらかすと話がまわっていて次のアルバイト先でインタビューすら受けてもらえない場合もあります。
表面上は上手くやりながらも主張するところは主張する。難しいかもしれないですが、オーストラリアで上手く生きていくためには愛嬌と賢さが大切かもしれません。